物価の安いタイでは、ハイアットやヒルトンといった高級ホテルにも、比較的リーズナブルに宿泊することができます。
しかし、海外に長期滞在していると、日本が恋しくなってくるもの。
シャワー生活にも飽きて、ゆっくり湯船に浸かりたくなってきます……。
そこで今回は、バンコクの日本人街・プロンポンで、個室露天風呂のある和風ホテル「柏屋旅館」 に泊まってきました。
バンコクの日本人街・プロンポンの「柏屋旅館」
「柏屋旅館」があるのは、タイ・バンコクの日本人街として有名なプロンポン。
プロンポンには、ラーメン屋やうどん屋、日本食レストラン、和風居酒屋のほか、日本食材を豊富に取り扱う「フジスーパー」もあり、日本人が生活するには不自由のないエリアとなっています。
通りを歩いているだけでも日本人とすれ違ったり、日本語が聞こえてくることも多いので、海外生活に孤独を感じた時にプロンポンを訪れると、なんだか日本に帰ったような、ホッとした気分に。
プロンポン「柏屋旅館」への行き方
柏屋旅館の最寄駅は、「BTSプロンポン駅」。
4番出口を出て、5分ほど歩いた場所にあります。
駅前通りからスクムビット26(Sukhumvit26)を右折してしばらく歩くと、タイラーメンの有名店「ルンルアン」が見えてきます。
こちらでは、50バーツ(約175円)ほどでおいしいタイラーメンが食べられるので、小腹が減った時におすすめ。
このお店を右に曲がり、日本食店が立ち並ぶ通りを突き当たりまで進むと、右手に「柏屋旅館」が見えてきます。
プロンポン「柏屋旅館」の宿泊料金
柏屋旅館の1泊の宿泊料金は、
- エコノミータイプ:1,800バーツ〜(約6,300円〜)
- スタンダードタイプ:2,000バーツ〜(約7,000円〜)
- デラックスタイプ:3,200バーツ〜(約11,200円〜)
※朝食代・Vat7%・サービス料金込み
さらに、個室に露天風呂(ホットタブ)の付いた「スイートタイプ」も最近導入されたようです(※今回はBooking.comを利用して3,500バーツ(約12,000円)で宿泊)。
また、
- 大浴場のみの利用:200バーツ(約700円)
- 素泊まり:1,600バーツ〜(約5,600円〜)
- ショート&ロングタイム利用可能
- 長期滞在などの各種割引有り
なので、様々な目的に合わせて利用ができそうです。
プロンポン「柏屋旅館」の内装・館内設備
旅館の入り口では、靴を脱いでスリッパに履き替えます。
タイでは室内も土足OKの洋式ホテルが多いので、日本式の風景に早速癒されました。
暗めの木材を基調としたロビーは、レトロで落ち着いた雰囲気。
受付にいたのはタイ人スタッフでしたが、この旅館で働いているスタッフは、なんと全員日本語が使えるのだとか!
チェックインはもちろん日本語で、スムーズに済ませました。
また、スタッフはみなさんかなり日本語がペラペラのようで、常連のお客さんと雑談を楽しんでいるスタッフの姿も。
こちらには日本人支配人も常駐しているそうなので、何かトラブルがあった時にも安心です。
宿泊も日本人客がほとんどのようでした。
また、ゴルフ場への送迎や、レンタルクラブの手配といったサービスもあるので、ゴルフ好きにも評判だそうです。
ロビーにはソファやリクライニングチェアーがあり、ゆっくりとくつろげそう。
お世辞にもオシャレな雰囲気とは言えませんが、実家に帰ってきたかのような、肩肘張らない空間が広がっています。
ほかにも、『美味しんぼ』などの日本の漫画や雑誌、フリーペーパーなどもありました。
客室があるのは2階と3階、全16部屋と小規模な旅館なので、ロビーもそこまで混み合うことはなさそうです。
今回は週末、金曜から土曜にかけて1泊の利用でしたが、終始のんびりと過ごすことができました。
また、1階にはバーが併設されていて、夜はこちらでアルコールを楽しめるほか、朝食会場にもなっています。
露天風呂付きのスイートルームで過ごす、贅沢なひととき
結論から言うと、少々値段は張りますが、柏屋旅館に泊まるなら、露天風呂(ホットタブ)付きのスイートルームが絶対にオススメ です!
スイートルームは最近試験的に導入されたようで、まだ1室しかないのだそう。
そのためか、ほかのお部屋と比べて内装もオシャレで新しく、開放感のある作りになっていました。
ベッドルームもあるようですが、スイートのお部屋では畳の上にマットレス。
初見では少し違和感があったものの、敷布団と比べて桁違いにフカフカで、寝心地バツグンでした!
ホテルにしては珍しく、抱き枕があるのも高ポイントですね。
奥には座卓と丸窓があり、和モダンな雰囲気。
こちらは2階のお部屋ですが、室外には目隠しの植物が植えられているため、外からは見えないようになっています。
そして、急須に湯のみ、緑茶パックも用意されていました。
室内での喫煙もOKですが、お部屋は特に煙の匂いもしなかったので、タバコが嫌いな人でも問題なさそうです。
そして、このスイートルームの醍醐味は、なんと言っても露天風呂!
室外に風呂桶が用意されていて、そこにセルフでお湯を入れるスタイル。
残念ながらこちらは温泉ではないものの、海外で湯船に浸かれて、しかも開放感のある屋外でお風呂に入れる機会はめったにないので、かなり満足度高めでした!
写真だと少しわかりにくいですが、こちらの風呂桶は普通の湯船と比べてもかなり大きな作りになっています。
一般的な五右衛門風呂の2倍程度の大きさでしょうか。
2人で入ってもかなり広々!とても快適でした。
お湯を入れるのにもだいぶ時間がかかりましたが、その分温度も冷めにくく、お昼に入れてから夜まであたたかいままでした。
室内にはシャワーも完備。
ですが、こちらはやや残念な雰囲気……(まあ、仕方ないですね)。
その代わりトイレはウォシュレットだったので、及第点とします。
室内アメニティは、
- カミソリ
- シャワーキャップ
- ヘアーブラシ
- 綿棒
- 歯ブラシ
- 石鹸&シャンプー&ボディーソープ
- ドライヤー
がありました。
ヘアーコンディショナーやボディークリーム、化粧水などはなかったので、女性の方には少し物足りないかもしれません。
ミニバーは、飲料水が1人1本無料。
追加料金になりますが、ビールやジュースなどもありました。
「柏屋旅館」の朝ごはん、和定食で大満足!
翌朝は、1階の朝食会場へ(朝食:6:00~10:00)。
こちらの朝ごはんは和定食になっていて、懐かしい日本の味を楽しむことができます。
この日のメニューは、
- 焼き鮭
- 煮物
- 豚肉とモヤシの炒めもの
- わかめサラダ
- 納豆&味のり
- ごはん
- 味噌汁
というラインナップ。
ネバネバ納豆を白ごはんにオン!
日本人にはたまらない、至福のひと時です。
タイ料理もおいしいですが、やはりたまには和食も嗜みたいものですね。
食後には、コーヒーのサービスもありました。
「柏屋旅館」には大浴場もありますが……

「柏屋旅館」には、今回泊まったスイートルームの露天風呂以外に、宿泊者なら誰でも利用できる大浴場もあります(大浴場利用時間/17:00〜24:00)。
こちらは、200バーツ(約700円)で日帰り利用もできるとのこと。
しかし、日本の温泉旅館や銭湯などと比べると、規模的にもややガッカリ感は否めない……。
お風呂の種類もひとつしかありませんでした。
スイートに泊まるのであれば、大浴場よりも圧倒的に露天風呂の方が雰囲気がよかったです。
また、立ち寄りでお風呂に入りたいという方は、「柏屋旅館」から歩いて15分ほどのところに「湯の森温泉&スパ」 があるので、こちらがオススメ。
値段は450バーツ(約1600円)と、「柏屋旅館」と比べると倍以上しますが、こちらには露天風呂や水風呂、ジェットバスなどバラエティに富んだお風呂があるので、かなり満足できるかと思います。
プロンポンのホテル「柏屋旅館」基本情報
住所(英語) | 10/18-21, 12/17-18 Soi Sukhumvit26 Sukhumvit Rd. Klongton, Klongtoey, Bangkok 10110 |
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住所(タイ語) | คาชิวายะ 10/18-21,12/17-18 ซอยสุขุมวิท26 (ซอยอารี) ถนนสุขุมวิท แขวงคลองตัน เขตคลองเตย กรุงเทพฯ 10110 |
電話番号 | +66-2-204-0616 |
チェックイン開始時間 | 13:00 ※アーリーチェックイン150バーツ/h (通常の13:00~よりも早くチェックインする場合) |
チェックアウト時間 | 11:00 ※レイトチェックアウト150バーツ/h(通常の~11:00より遅くチェックアウトする場合) |
インターネット | 全館無料Wi-Fi完備 / 各部屋LAN設置 / 1Fロビーパソコン2台設置(30分20BHT) |
駐車場 | 駐車スペース有り |
その他 | 有料サービス有り |