雨の日や季節の変わり目に、決まって体調を崩してしまう…。整体に行ってもなかなか治らない、慢性的な頭痛や肩こりに悩まされていませんか?
それって、もしかしたら「気象病」かもしれません。
気象病に長年悩まされていた私が、気象病の原因&治すための対処法について説明します。
頭痛、肩こり…原因は「気象病」だった⁉︎

お天気が悪いといつも決まって体が重くて、ひどい時には吐き気などで寝込んでしまうこともあり、何年もずっと悩んでいました。
睡眠をたっぷりとったり、整体に行ってみたり、できることは色々試してみたのですが、あんまり効果なし…。
体調を崩して仕事やプライベートに支障が出ることも多く、「自分はなんてダメな人間なんだろう…」と自分を責めてしまうことも多かったです。
体調不良ももちろんつらいのですが、私の場合はメンタル的にも落ち込んでしまうことが多くて、まさにダブルパンチの状況でした。
しかし、たまたまネットで「気象病」という言葉を知り、「あれ、もしかして、これって私のこと…?」とピンときました。
近所の頭痛外来を受診したところ、「典型的な気象病の症状ですね」と診断されました。
そもそも、「気象病」とは?

「気象病」とは、天候や気圧の変化によって、体調を崩してしまうことを示します。
頭痛や吐き気、めまい、気分の落ち込み(うつっぽい状態)など、症状は人によってさまざま。
低気圧になりやすい雨の日や、季節の変わり目に起こることが多いです。
私の場合は、梅雨や台風シーズンは特につらいですね…。
ちなみに、気象病は男性よりも女性の方がなりやすいと言われていて、日本に気象病の傾向がある人口は、なんと1,000万人いるのだそうです。
気象病の原因
気象病は、気圧や気温、湿度などの変化によって、自律神経が乱れることが原因です。
その中でも特に、「気圧の変化」が大きいのだそう。
耳にある「内耳(ないじ)」という部分が、気圧の変化を感じとるセンサーとなっています。
気象病の人は、このセンサーが敏感すぎたりするせいで、さまざまな症状が出てしまうと言われています。
ちなみに、私は気象病のほかにも、
- 乗り物に酔いやすい
- 建物の傾きにすぐ気づく
といった傾向も強いです。
内耳には「三半規管」や「耳石器(じせきき)」という、平衡感覚のセンサーとなる器官もあります。
なので、乗り物酔いしやすい人は、私と同じように気象病の可能性が高いです。
もしかして気象病かも?チェックリスト
□ ①天候が変わる時に体調が悪い。
□ ②雨が降る前や天候が変わる前に、何となく予測が出来る。
□ ③耳鳴りやめまいが起こりやすい。
□ ④肩こり、首こりがある。首の外傷歴がある。
□ ⑤猫背、そり腰がある。姿勢が悪い。
□ ⑥乗り物酔いをしやすい。
□ ⑦PC作業やスマートフォンの使用時間が長い。平均4時間/日以上
□ ⑧ストレッチや柔軟体操をすることが少ない。
□ ⑨歯のくいしばりや、歯ぎしり、歯の治療が多い。顎関節症と言われたことがある。
□ ⑩エアコンが効いている環境にいることが多い。夏冬ともに。
□ ⑪日常的にストレスを感じている。特に精神的なストレス。
□ ⑫更年期障害ではないかと思うことがある。男女ともに。
参照:気象病のチェックリスト
「気象病」対策4選
つらい気象病の症状を和らげるためには、
- 睡眠をたっぷりとる
- 適度な運動
- 健康的な食事
が基本です。
しかし、それでも改善されない時には、以下の方法がおすすめ。
1:気圧予報アプリ「頭痛ーる」

気圧の変化は天気予報だけではわからないので、気圧予報アプリをチェックするようにしていました。
「頭痛ーる」という無料アプリが超おすすめです!(※サイト内課金ありですが、無料会員でも十分に使えます)
このアプリでは、先何日かの気圧グラフを事前にチェックできるので、備えができてとっても便利。
「今日は低気圧だから無理しないようにしよう」と思うことで、少しは気が楽になりました。
2:酔い止め薬
気象病に効く薬として有名なのが、「酔い止め薬」です。
私も病院に行った時、まっさきに酔い止めをすすめられました。
処方されたのは、なんと、医療用の「トラベルミン」!
トラベルミンを普通に処方してもらえることに驚きました…。
成分は市販薬と変わらないそうですが、処方箋の方が市販よりも値段が安かったです。
わざわざ通院するのがめんどくさい&時間がないという人は、普通にトラベルミンを買えばOK!
酔い止め薬を飲むタイミングは、「雨の日&気圧が下がる日の前日寝る前」と言われました。
酔い止め薬のメリット
頭痛などの不快な症状は、トラベルミンである程度改善されました!
あと、酔い止めがお守りのような感じがして、メンタル的にも、前より気が楽になったように思います。
酔い止め薬のデメリット
私の場合、副作用による眠気が結構ありました…。もともと気象病で眠くなりやすかったののもあり、仕事などで忙しい日に飲んでしまうと、眠気がひどすぎてつらい時もありました。
3:耳栓
「酔い止めとはいえ、薬を飲むのはちょっと抵抗がある…」という方には、耳栓もおすすめです。
耳栓をすることで、耳にかかる気圧を和らげる効果があるのだそう。
耳栓の中でも、「飛行機用耳栓」がおすすめです。
飛行機用耳栓は、急激な気圧変化にも耐えられるような作りになっているので、一般的な耳栓よりもより効果的です。
おしゃれ耳栓で検索したら、こんなかわいい耳栓が出てきました。
耳栓のメリット
とにかくコスパがいい!薬の副作用などもないので、安心です。
耳栓のデメリット
学校や仕事があると、昼間も耳栓をつけ続けるのは難しいです…。休日や家にいる時など、限られた時にしか使えません。
4:その他、薬の使用(漢方や抗うつ剤など)
酔い止めでも改善されないほど症状が重い場合は、漢方や抗うつ剤などを処方する場合もあるそうです。
気象病で処方されたわけではないのですが、以前、抗うつ剤の「SSRI」に分類される、パキシルやジェイゾロフトは以前飲んだことがあったので、ちょっと意外でした。
これらの薬は効果が高い分、副作用も大きくなるので、まずは医師に相談してみてください。
知識と適切な対策で、気象病を乗り切ろう!
気象病の一番の敵は、「無知」だと思います。
長い間、ずっと「何が原因だかわからない」ということに精神的にも苦しめられていました。
しかし、正しい知識を身に付けたことで、心がぐっと軽くなりました。
正しい知識を身につけて、適切な対策を取ることが、気象病を乗り切るための大きな一歩となるでしょう。